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山内惠介
特集インタビュー
山内惠介 歌手を志した原点から、これからのアーティスト像まで

美空ひばりさんの歌に導かれて歌手の道へ進み、高校1年生で作曲家、水森英夫氏と出会ってからわずか3年でデビューを果たした山内惠介。理想と現実のギャップに悩んだデビュー当時、ターニングポイント、司会を立てず自らMCを務めるスタイル、そして新曲「この世は祭り」に込めた想いや、来たる30周年を見据えたこれからのアーティスト像まで、たっぷりと語っていただいた。

歌手を志したきっかけ

歌手を志したきっかけは?

山内:小さい頃から母の影響で、美空ひばりさんの歌を聴いて育ちました。特にひばりさんの歌が多くて、福岡県で行われたひばりさんのコンサートを、母の膝の上で聴いていたんです。当時ひばりさんが病気から復帰する際に発表した「みだれ髪」という作品を、母の影響で自然に覚えて歌ったら、親戚から「才能があるんじゃないか」と褒められました。それが僕が歌手になりたいと思ったきっかけの歌です。

ご自身でも、その頃の記憶ははっきり残っているんですか?

山内:半分はものまねのような形でしたね。最後のフレーズ「涙をしぼる」のところでファルセットになる部分が特徴的だと思って、それを真似したんです。そうしたら周りがみんなびっくりして、親戚の方々が喜んでくれたり涙を流してくれたりするのを見て、歌にはすごい力があるんだなと思いました。

小学校・中学校の間も、ずっと演歌歌手になることが頭の中にあったんですか?

山内:そうですね。その間もひばりさんの歌をいろいろ歌ってきました。小学校6年生の卒業文集には「演歌歌手かアナウンサーになりたい」と書いています。放送部員だったので、ひばりさんの曲をかけたり運動会の実況をやったりしていて、自分の声に特徴があることを先生たちが教えてくれました。同級生からは「変わった声」とからかわれもしましたが。学校に行ったら歌い手になれるという保証はないけれど、アナウンサーなら勉強すればなれるかもしれない、と子供心に思ってはいましたが、結局歌手を選びました。

デビューまでの経緯

高校生でデビューされたきっかけは?

山内:高校1年生の時、1999年にカラオケ大会に出場して、そこで作曲家の水森英夫先生と出会いました。名刺をいただいて、「歌手になりたいんです」と母と2人で楽屋を訪ねたんです。先生にスカウトしていただいて、翌2000年の秋に上京、2001年にデビューしました。出会いからデビューまで3年経っていないので、本当にトントン拍子に話が進んだ感じです。

そこまでスムーズに進んだ背景には何があったんですか?

山内:水森先生の紹介でビクターのオーディションを受けましたし、当時のディレクターさんが僕を拾ってくださって、わざわざ福岡まで来て「この子を東京に連れて行きます」と道を広げてくださったんです。

デビュー当時の心境

デビューした頃はどんな気持ちで歌手活動をされていましたか?

山内:自分が思い描いていた現実とはかけ離れていましたね。デビューすればすぐにコンサートツアーが組めて、レコード大賞や紅白歌合戦も当たり前についてくると思っていたんですが、実際のキャンペーンでは人がまばらだったりして、「お客様に受けていないのかな」ということを目の当たりにしていく感じでした。

山内惠介

最初の頃はいろいろな路線の曲を出されていましたよね。

山内:「船酒場-ふねさかば-」までは、ずっとビクターにお世話になっていました。事務所もレコード会社がやってくださっていたんです。6年間ビクターでお世話になりましたが大きな結果が出せず、デビュー7年目に事務所を三井エージェンシーに移籍する事になり、その第一弾が「つばめ返し」でした。佐々木小次郎の格好でキャンペーンを回っていたのを覚えていらっしゃる方もいると思います。

ターニングポイントとなった作品

リリースしてきたシングルの中で、最初のターニングポイントになった曲は何ですか?

山内:「風蓮湖」という作品ですね。10周年の年に、北海道をまたぎながら歌った作品です。これを歌うことで、自分の故郷である福岡、今住んでいる東京、そして北海道という「帰れる場所」ができたんです。この曲によって北海道も自分の故郷のように感じられるようになったことは、大きかったと思います。

コンサートツアーの始まり

コンサートで全国を回り出したのはいつ頃からですか?

山内:2012年の「涙くれないか」という作品からだったと思います。それまでは東京・大阪・福岡・札幌などの単発公演でした。2012年頃、この作品でツアーと呼べる形になりましたが、最初は関東近郊や仙台に行くといった規模でしたね。

司会を立てずご自身でMCも務められていますが、そう決めたきっかけは?

山内:以前は、リサイタルなど大きな公演には司会の方がいた時代もありました。だんだんと、「一人で喋れるんじゃないか」と、才能を、歌だけでなく見出してくれた演出家の先生方がいらっしゃったんです。自分にとって喋るのは難しいことでしたが、頑張ってやるようになったら板についてきました。僕のMCはラジオ感覚で、コンサートでもラジオのような喋りをしているんです。お客様との掛け合いで、困った時も楽しい時も客席に話を振れば言葉が返ってくるので。

歌手とアナウンサー、まさに両方の素養があったということですね。

山内:そうですね。ラジオでは、アナウンサーというよりパーソナリティという形で喋りの仕事もしています。声を生業にするという意味では、歌手とアナウンサーには共通点がありますね。

体調管理・喉のケア

歌もMCもしっかりこなすというのは喉への負担も大きいのでは?

山内:体調管理はもう自己責任ですね。自分でできる限りやってはいますが、結局、喉を休ませる時間はそんなにないんです。今日もラジオの収録を3本まとめて行いますが、相当な文字数を喋ることになります。歌は歌わなくても、喋ることで喉を酷使するんです。なので普段から鍛えていて、いつでも声が出るように気をつけていますね。

山内惠介

コンサートの進化・新しい試み

今後、ご自身のコンサートを進化させていくとしたら、どんなことを考えていますか?

山内:今年から取り入れているのが、抽選で選んだお客様をステージにお上げして、僕が主治医・先生になって悩みを聞きながら解決していく、というコーナーです。こういうことをやると、想定外のことが起こるんですよね。

人はどうしても安泰を求めがちで、構成と演出通りにちゃんと歌えばこれだけの点数が取れる、と思いがちなんですが、それだけではいけないと思っていて。予定外・想定外のことを自分が楽しめるようになれば、もっと自由になれると思ってやっています。

エンターテインメントは同じことを繰り返せない難しさがありますね。

山内:そうなんです。新しいことを入れていくにしても、たとえば大阪の新歌舞伎座での公演では、スタッフから「大阪のお客さんは笑えるMCを楽しみにしてますよ」と言われることがあります。でも僕は「受けよう」と思ってやってはいないんです。僕はあくまで歌い手が軸にあるので、受けようというよりは、真面目にお客様との悩み相談をしながら、自分がこれまで生きてきた43年間で得て、自分で悩みを解決してきた「生きやすさ」のようなものを伝えたいと思っています。そこにプラスして笑いや涙があればいいなと。歌い手であり、演じるという要素も楽しみながら、MCでは語れない「人間・山内」が世に出ればいいなと思っています。

その場の空気や流れをうまく使ってエンターテインメントにする、という考え方なんですね。

山内:そうですね。お客様にはいろいろな疑問があるんですよ。「なぜファンクラブの人が前の席なんですか」とか。そういう質問に、事情をきちんと説明することもあれば、少し遊びを交えて答えることもあります。おかげで僕自身も鍛えられますし、生のステージでインプットとアウトプットができる時間があるのは非常にありがたいことだと思っています。

東京・江東区や練馬ではシャンソンティックなコンサートも行われたそうですね。

山内:はい。「惠音楽部会員限定 惠音楽会〜山内惠介 meets シャンソンティックな歌たち〜」というコンサートで、これまで長年組んできたチームとは違う、新しいミュージシャンやバンド、美術・照明・音響のスタッフと、真っさらな状態からコンサートを一から作るということを、実習講義のような形で自分で考えてやってみました。こういう挑戦も今後は続けていかなければいけないと思っています。

山内惠介

新曲について

今回の新曲「この世は祭り」は、シリーズの第3弾だそうですね。

山内:「こころ万華鏡」からずっと「祭り」をテーマにしてきていて、今回がその第3弾です。みんなでストンプを踏み、クラップを鳴らしながら歌える作品を作っていただきました。今の世の中に対するメッセージソングでもあり、自分も若手ではないけれどまだ大先輩方も上にいらっしゃる、その「真ん中」の立場から演歌歌謡界を盛り上げていきたいという心意気を、この曲で感じてもらえたらと思っています。人生を謳歌できるような、そういう年代になったということでもありますね。

今回もカップリングなど楽曲のバリエーションが豊富ですが、いろいろなジャンルを歌い分ける際に気をつけていることはありますか?

山内:演歌特有のこぶしや声を震わせるような表現は、なるべく入れないようにしています。ドレスにしてもメイクにしても、余計なこぶしは回さない、入れないようにする。あとは、リズムやメロディーが流れてきた時に自分がどう感じるか、それがどんな声を出すべきかを教えてくれるんです。声とメロディーがあまりにアンバランスだと曲と一体になれないので、そこは気をつけていますね。

今後の抱負・アーティスト像

最後に、これからアーティストとしてどうなっていきたいか、どんなアーティストでありたいか聞かせてください。

山内:やっぱり「山内惠介」というジャンルを作り上げることですね。シャンソンの歌でも「シャンソンティックでいいじゃない」、演歌でも「演歌ティックでいいじゃない」というような、そこに固執しないということだと思います。幅広い世代の方々に自分のコンサートに来て歌を聴いて楽しんでもらうためには、縛りは何一つない方がいい。その代わり、根底にある演歌歌謡曲というものを出し続けていけば、自分の核みたいなものは伝わるのかなと思っています。
 どんな歌手になってほしいかというのは、これはお客様が決めることなんですよね。結局、僕たちの生業はお客様あっての商売なので、自分が「こうなりたい」と言ったところで、求められていなければしょうがない。お客様の願望や、僕に対する思いをキャッチしながら、それに応える努力を重ねていきたいと思っています。アイドルっぽくいてほしい、いつまでもキラキラ輝いていてほしい、それに答えるための努力を続けてきました。20代でデビューして、30代、そして40代という坂を登ってきた感じですね。決して平坦ではなく険しい道でしたが、来たる30周年の時に自分がどんな風に歌っているのかを見据えながら、今を生きているということだと思います。

New Single
山内惠介 「この世は祭り」(道盤)(時盤) 2026.7.8 Release

「この世は祭り」 道盤

CD:VICL-37829 ¥1,500(税込)

  1. この世は祭り 作詩:松井五郎 作曲・編曲:村松崇継
  2. まわり道 作詩:なかにし礼 作曲:三木たかし 編曲:上杉洋史
  3. この世は祭り〜オリジナルカラオケ〜
  4. この世は祭り〜インストゥルメンタル〜
  5. まわり道〜オリジナルカラオケ〜

「この世は祭り」 時盤

CD:VICL-37828 ¥1,500(税込)

  1. この世は祭り 作詩:松井五郎 作曲・編曲:村松崇継
  2. 時のドレス 作詩:もりちよこ 作曲:伊秩弘将 編曲:清水信之
  3. この世は祭り〜オリジナルカラオケ〜
  4. この世は祭り〜インストゥルメンタル〜
  5. 時のドレス〜オリジナルカラオケ〜

「この世は祭り」 4時盤

CD:VICL-37807 ¥1,500(税込)

  1. この世は祭り 作詩:松井五郎 作曲・編曲:村松崇継
  2. 午前4時 作詩:桜木紫乃 作曲:伊秩弘将 編曲:清水信之
  3. この世は祭り〜オリジナルカラオケ〜
  4. この世は祭り〜インストゥルメンタル〜
  5. 午前4時 〜オリジナルカラオケ〜

「この世は祭り」 夢盤

CD:VICL-37808 ¥1,500(税込)

  1. この世は祭り 作詩:松井五郎 作曲・編曲:村松崇継
  2. 夢の果て 作詩:松井五郎 作曲・編曲:村松崇継
  3. この世は祭り 〜オリジナルカラオケ〜
  4. この世は祭り〜インストゥルメンタル〜
  5. 夢の果て 〜オリジナルカラオケ〜

「この世は祭り」 陽炎盤

CD:VICL-37809 ¥1,500(税込)

  1. この世は祭り 作詩:松井五郎 作曲・編曲:村松崇継
  2. 陽炎 作詩・作曲・編曲:イクマあきら
  3. この世は祭り 〜オリジナルカラオケ〜
  4. この世は祭り〜インストゥルメンタル〜
  5. 陽炎 〜オリジナルカラオケ〜

「この世は祭り」唄盤

CD+DVD:VIZL-2505 ¥2,000(税込)

[CD]

  1. この世は祭り 作詩:松井五郎 作曲・編曲:村松崇継
  2. この世は祭り〜オリジナルカラオケ〜
  3. この世は祭り〜女性用オリジナルカラオケ〜

[DVD]

  1. この世は祭り ミュージックビデオ
  2. この世は祭り 男性用カラオケミュージックビデオ
  3. この世は祭り 女性用カラオケミュージックビデオ

音楽ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスにて2月25日配信。
※対応ストリーミングサービス
<オンデマンド型> Apple Music / YouTube Music / Amazon Music / LINE MUSIC / Spotify / AWA / Rakuten Music / KKBOX / うたパスオンデマンド / Deezer
<ラジオ(プレイリスト)型> dヒッツ / うたパス / SMART USEN

■「この世は祭り」Music Video

Director:井上強/Camera:渡辺研司/Light:酒井淳/Grip:指宿裕英/Drone:田中道人

Production manager:坂東幹太/Producer:家泉英明/Production:MAZRI Inc.

■「この世は祭り」

作詩:松井五郎 作曲・編曲:村松崇継

Piano:村松崇継/Drums:坂本暁良/Electric Bass:竹下欣伸/Electric & Acoustic Guitar:黒田晃年/Percussion:関 聡/和太鼓:大多和正樹

Strings:室屋光一郎ストリングス

1st Violin:室屋光一郎、徳永友美、村田晃歌、大槻桃斗、村尾隆人、氏川恵美子

2nd Violin:小寺里奈、對馬哲男、柳原有弥、今岡秀輝

Viola:馬渕昌子、島岡智子、飯 顕、山田那央

Cello:西方正輝、水野由紀、遠藤益民、宮尾 悠

Contrabass:一本茂樹、谷口拓史、瀬 泰幸、遠藤柊一郎

Chorus:小田原ODY友洋、泉 宏樹、Shin-Imayama、結城賢吾、SAK.、たかはしちひろ、佐々木詩織、会原実希

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